第68回日本栄養改善学会学術総会
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会長挨拶

第68回日本栄養改善学会学術総会
会長 村山 伸子
(新潟県立大学人間生活学部 健康栄養学科 教授)

この度、関東・甲信越支部が担当し、日本栄養改善学会学術総会を、「ポストコロナ時代の栄養学」をテーマとし、2021年10月に誌上開催させていただくこととなりました。

新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、2020年の学術総会も札幌での開催ができなくなり、誌上開催となりました。また、2021年は当初、第22回IUNS-ICN(国際栄養学会議)が開催予定であり、本学術総会は開催しない予定でした。しかし、研究発表の場を提供し、栄養学研究者のコミュニティを維持発展させることは学会の役割として重要であることから、誌上開催の年と開催しない年が2年連続することは問題であると考え、関係者とも相談して2021年は一般演題の誌上発表に加え、一般演題のWeb発表、リレー特別講演、教育講演、日韓シンポジウム等を行うこととしました。

大会のテーマを「ポストコロナ時代の栄養学」としたのは、以下の願いがあるためです。

2020年は世界中が新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受けて、これまでの日常生活も大きく変わりました。マスクや手洗いの実施、外出控えなど個人の行動様式の変化はもとより、人との距離や交流の在り方も変わり、国際的な往来も制限されました。それらは、産業の低迷につながり、失業等による生活が厳しい層を生み出しています。

感染症の拡大の背景として、都市に人口が集中し過ぎたことが指摘されています。それに対して、ポストコロナ時代は、地域に分散して居住し、ゆとりある空間と自然環境の中で相互扶助や持続性に価値を置いた新たな社会を創造していく時代でもあるように思います。栄養学もこうした新たな社会にどう貢献できるか、新たな展開ができるチャンスかもしれません。

そして、このような時代だからこそ研究を止めないことが大切です。私は、栄養学雑誌78巻の巻頭言で、第二次世界大戦後に栄養学雑誌が再開した際に、杉本好一氏が巻頭言で書かれた「轉禍爲福」(てんかいふく:悪い状況をうまく利用して、良い状況に変えること)を引用したことを思い出しました。そこには、「轉禍爲福の絶好機に臨み在落無爲の看過すことは自他何れからも許されぬ。目前の困難や多少の犠牲は勿論之を伴ふが, 顧みて躊躇はして居られぬ。所期の目的貫徹の固い覚悟を以て本誌の刊行を続け, 榮養上の, 食生活上の轉禍爲福に勇往する決意である。」と書かれています。

会員の皆様におかれましては、是非、1年間の研究の成果をご発表いただき、学会員と共有していただきますようお願いいたします。

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